ギルドでは例の女案内人がログを待ち受けていた。自分より先に来ていたと云うことは『期待が出来る』とログは喜んだ。彼女は丸い水晶玉を持ってきていた。それにログには依頼人の貴人が見え、貴人にはログが見えるからと云うことでだった。ログは水晶をうーんと覗きこんだのだが、依頼人は此方を見てるだけらしく写らない。自分がどんな様に写ったか?不安になるログだった。そうしたら、柔らかそうな色の薄い髪の毛が見えた。その影になった顔に光があたり美しい顔が顕になる。それは美しい女性と言っても通用するぐらい『美しい』人の顔だった。服装からみるに男性か?ジャジャ馬か?の何方かであろう?ログはその顔を忘れては居なかった。あの香りをまとう夢の逢瀬?での貴人と同じ顔をしていた。つまり彼は男性!とログの失恋が決定した。