「凛、おはよう!」
「おはよう」
翌朝。
いつもの集合場所には、美音と真白くんが笑いながら待っていた。
「お、おはよう!
なんか2人、楽しそうだね!」
「そうかな?
いつも通りだよ?」
「そーそー。
帰りにまたドーナツ奢れってカツアゲされてたとこ」
「カツアゲなんてしてないでしょー!」
美音と真白くんが頬をつねりあってる。
んー…なんか。
「なんか2人、雰囲気変わったね」
「「あー…」」
気まずそうな顔をしつつ、お互い相手にチラっと視線を向ける。
「まぁ、色々あってさ。
なんかもう、遠慮なしになった感じ?」
「美音にはもともとあんまり遠慮なかったけどな」
「まぁそうだけど」
美音は普通だけど
真白くんは唇を尖らせたり、眉間にしわを寄せたり…
今まで見なかった表情をするようになってる。