ケータイ小説 野いちご

どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。

2.ナイフ・スクールライフ
小紺【肆】


……やってしまった。

私ってば、ご主人様の前でなんて事を……

なんで、何の罪も無い人にきつい事言っちゃったんだろ……

絶対、変な奴って思われちゃったよ……

時流様達から見えない場所で、私は頭を抱えた。

今朝時流様に耳元で名前を呼ばれてから、動揺してしまってる。

下の名前で呼んでくれたのなんて、先生しかいなかったから、びっくりした。

それに、時流様のお声……とても綺麗だった。

低く響くような、落ち着いた声が、あの時鼓膜を震わせた。


『小紺』


思い出しただけで、身体中の血液の流れが早くなる。

たった三文字なのに、どうしてこんなに心臓が熱くなるんだろう。

ご主人様という特別な存在になった人だから?

私に優しく色んな事を教えてくれるから?

児童養護施設に大勢子供がいる中で、私だけを選んでくださった人だから?

それとも、他に理由があるのかな……

< 67/ 109 >