ケータイ小説 野いちご

どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。

1.御曹司と殺人鬼
小紺【参】






「良いですか?人の心臓は、ちょうど真ん中辺りにあります。少し前までは左側と言われていましたが、真ん中が正解だそうです」

「じゃあ、真ん中を刺せば良いのですか?」

「うーん……そうですね。心臓を刺す場合はそうなりますが、肺に穴を開けるように刺した方が、相手は長く苦しみながら死ねます」

「ふむふむ……」


私は正しく持ててない鉛筆で、グリグリとノートに言われた事を書いた。

しんぞうはまんなかにある。はいにあなをあける……と。

熱心にメモする私を先生は褒めてくれた。

育児放棄して私をサンドバッグのように扱ったあの女がくれなかった愛情を、代わりに与えるように。

それが嬉しくて仕方なかった。



昔、私は人の殺し方を教わっていた。

どうしてだか、教えていたのが誰だったか、どこで習ったのか、それは全く覚えてない。

でも、教えてくれた内容と、教えてくれた人を『先生』と呼んでいたのは覚えてる。


「そして、刺した時より抜いて血をたくさん出した方が、相手の身体のダメージは大きいのです。一度刺したら、必ず抜きましょう」

「でも先生、前に返り血を浴びたら大変って言ってましたよね?」

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