ん。。。。。

ゆっくり目を開けると

そこは私がいつも居る部屋だった。

あぁ、本を読んでたら

うとうと眠たくなって寝てしまったんだ。

でも、奇妙なほど静かだった。

ワタシ
「おかあさーん」

…………

私の住んでいる家は壁がうすくて

誰かを呼んだら聞こえる程度だし

物音だって響く。

なのに、呼んでも反応がない

まるで、音の無い世界のように。

私は、不安になって

部屋を飛び出そうとした

その時

ワタシ
「え…?」

部屋のドアを開けた瞬間

真っ暗な世界が広がっていた。

飛び出していたら落ちていた。

ワタシ
「ひぃ…!」

何が何だか分からずマヌケな声がでた。

ひとまず部屋のドアを閉めた。

ワタシ
「これは夢?夢なら起きろと命令すれば起きるはず!起きろ!!!!」

一向に叫んでも起きる気配がない。

これは現実なの…?

私は何度か考えた事がある

ドアを開けたら真っ暗闇で何も無い世界。

それが現実で起きてしまった。

アタシ
「どうしよう。。。あっ!スマホ!」

スマホがあれば誰かに連絡が

届くかもしれない!

スマホの電源を入れると

LINEが来ていた

【無名】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
起きたかな?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だ れ?

まぁ、いい。

なんでもいいからこの状況から

進みたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
起きた

あなたは誰?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

すると、すぐ返信が来た

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【無名】

私の名前は、バク

君は今、自分の部屋に居るね

机を見てご覧
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バク?
どっかで聞いた事あるような。。。。

まぁいい。

机…?

机に目を向けるとそこには

本があった。

真っ黒で紙の部分までも真っ黒だ。

本を読んでみることにした



ある所に本ばかりを読んでいる

オカルト好きな少女がいました。

少女は、妄想が激しく

いつも変な夢を見て

起きては変な本ばかりを読んでいました。

少女は、思いました。

もし、この部屋のドアを開けて

真っ暗な世界だったらどうする?

と。

少女は、いつもみたいに

本を読んでいました。

本を読んでいたら急に眠気が

襲ってきました。

うとうと。。。。うとうと。。。。

少女は、寝てしまいました。

数時間が立ち

少女は目を覚ましました。

少女は不審に思いました。

何でこんなに静かなの?と。

少女の家の壁はうすくて

少しの物音でも彼女の耳に入ってくるほど

でした。

少女は、不安になり

お母さんを呼びました。

ですが、お母さんの声は全く聞こえません。

少女は、不安になり

部屋のドアをあけました。

そしたら、真っ暗闇な世界が広がっていました。



え…?

これって、今の私の話?

ピロリリン♪

(LINEの着信音)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【バク】
本は見たかな?

次のページはまだ見てはいけないよ
部屋に懐中電灯があるだろう?
本と懐中電灯をもってドアの向こうへ
行くんだ。安心して、暗闇には落ちないよ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本当に…?

でも、この世界には私しかいなくて

頼りになるのはバクっていう人だけ。

信じてみよう。

ガチャ。。。

あぁ…やっぱり

真っ暗闇で怖い。。

したから風が吹いてくる

ひゅぅー

私は勇気を出して一歩を踏み出した

その瞬間…!!

アタシ
「きゃぁぁぁぁぁ!」

私は落ちていった。

真っ暗闇の世界に。

私は怖くなり震えて

脳の中が混乱した。

その瞬間気を失ってしまった




ワタシ
「ん。。。。。ここは?」

起きると私の部屋だった。

ワタシ
「え…?」

また、私の部屋にいる

確かめようと思い部屋のドアを開けた

ガチャ

そこには

やっぱり真っ暗な世界があった

ワタシ
「なんで?なんで?バクは落ちないって
言ったじゃない!!!」

ピロリン♪

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【バク】
まさか文の最後まで見てないの?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

え…?

私はラインを見返した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【バク】
本は見たかな?

次のページはまだ見てはいけないよ
部屋に懐中電灯があるだろう?
本と懐中電灯をもってドアの向こうへ
行くんだ。安心して、暗闇には落ちないよ




でも、懐中電灯をつけて左を見るんだよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

え。。。そこまで見てなかった

私は再び

本と懐中電灯を、もってドアを開けた

ギィ。。。。

ん?変な音

まぁいい

懐中電灯を付けるんだよね

ワタシ
「え…?」

懐中電灯を付けただけなのに

懐中電灯よりも明るく世界が光った

そこには

歪んだ顔の生き物や

顔のない人

影だけのような生き物

目から血が出ていてずっと叫びつづけている人

その人々たちや、生き物は

私が妄想して出てきたものだった