「なあ、俺今日誕生日なんだけど」
人気の少なくなった教室。
無駄に整った顔をして、頬杖をつきながら言うこいつは私の彼氏だ。
「…だから?」
「プレゼント、ないの?」
ほら、と目の前に手が差し出される。
…何様だよ。
「たくさんの女の子から貰ってんだからいらないんじゃない?」
「はあ?彼女からのプレゼントだぞ?いらないわけねえだろ」
当たり前だろ、みたいな顔をしているけど。プレゼントひとつ残らず受け取ってるの知ってるんだから。
…だから、私のなんていらないんじゃないの?
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