「ちょっと、何よ!?」

掴まれた手首を引っ張ったまま、ハロスが歩き出す。

なんとかハロスの手から逃れようとするも、強く掴まれてまるで敵わない。


「離して・・・!」

「嫌だね」


そのまま廊下を渡り、曲がり角を曲がって、その先にある視聴覚室に連れ込まれる。

誰もいない教室に入ってすぐに扉を閉められ、退路を断たれた私はハロスを睨んだ。