ガチャッ

「おはよ」

「おはよ花音~」

翌日の朝。

欠伸をしながら家のドアを開けるといつも通り花音の姿。


「もー、優衣!髪の毛跳ねてる」

「げ、どこ?」

「ここ」

「ありがとよ花音さんや」

寝癖なんてつけたまま学校には行けない。


「まったく、優衣たまに抜けてるよね」

「そんなこと言われたことないよ」

「そりゃ、"完璧"な優衣ちゃんだからね」

「そうそう、よくわかってる」

なんてくだらない話をしながら学校へ足を進める私と花音。

毎朝2人で登校している。

家が隣同士だからね、もうこれは昔からの習慣。