♡♡♡♡ 栞side


長い夢を見た。


「……んっ」


目が覚めると、昔よく見た天井。


腕には点滴といくつもの機械が繋がれていて、口には挿管したであろうチューブ。



わたし、すごい重病人みたい。



ーーガラガラ。



「栞っ…!よかった、目が覚めたのか?」



病室に入ってきた黒崎先生は私を見て目を丸くし安心した表情を見せた。




「チューブ抜くな、ちょっと苦しいけど頑張って呼吸しよう。」