ケータイ小説 野いちご

みんなで集合写真を撮ってから2か月が経過していた。


冬服から夏服へ代わり、それぞれ部活やバイトも初めて生活が落ち着き始める。


馴れない制服も学校も、もうみなれた景色になってきていた。


「今日は和夫は休み?」


昼休み、あたしと愛子と美津の3人でC組の理子のところへやってきた時、愛子が和夫がいない事に気が付いた。


C組の教室内がいつもよりも静かだと思ったら、チョコマカと動き回る和夫の姿がないからだった。


「そうみたい。風邪ひいたんだってさ」


理子がそう言い、お弁当のウインナーを口に含んだ。


「へぇ! あいつでも風邪ひくんだ?」


愛子が驚いたように目を丸くしてそう言った。


「それ、和夫がバカって意味?」


クスクスと笑いながら美津が聞く。


愛子は大きく頷いて「あいつが賢いようにみえる?」と、とても真剣な表情で聞いていた。


あたしはその様子に思わずふきだしてしまう。


たしかに、和夫が頭がいいとは思えない。

< 5/ 245 >