ケータイ小説 野いちご

小テストの結果はまぁまぁだった。


体調も戻っていたし、体育の授業中に勉強した甲斐があって、わからない問題はなかった。


渉もあたしと同じような感じだったようで、終わった後にVサインをしてきた。


「彰、大丈夫だったかな」


帰る準備をしながらあたしはポツリとつぶやいた。


このクラスにも、4時間目の授業中に彰が倒れたという話は広まっていた。


「様子、見に行く?」


愛子がそう声をかけて来た。


「うん。そうだね」


頷いた時、理子と准一と翔太の3人が廊下に立ち声をかけて来た。


「一緒に帰ろー!」


そう言う理子に頷き、カバンを持って出口へと急いだ。


「理子、彰は?」


「彰君はそのまま病院に連れて行かれたみたいだよ」


「病院に?」


あたしの後ろからそう聞いたのは渉だった。

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