ケータイ小説 野いちご

予言写真

過去

美津が救急車で運ばれて行った後、A組の生徒だけ早めに帰らされることになった。


美津が倒れた原因がなにかの感染症だったら?


という疑念があったためだった。


だけどあたしと渉だけはわかっていた。


美津が倒れた原因は病原菌なんかじゃないということを。


家に戻って来ると丁度お母さんの買い物帰りと鉢合わせをした。


事情を説明すると顔をしかめて「次から次へと大変ね」と、ため息を吐いた。


次はあたしの番かもしれないんだよ。


心の中でそう思う。


お母さんは玄関の鍵を開け、あたしを中へ入るように促した。


家にいたところで何も解決なんてしないのに……。


重たい気持ちで玄関に入った時だった。


玄関先に、あの写真が置かれている事に気が付いたのだ。

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