ケータイ小説 野いちご

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一旦丘へ戻ってお供え物をしてきたあたしたちは、地元の図書館に来ていた。


図書館の中はとても静かで足音にさえ気を配る。


そんな中に7人の学生が入って来たことで、カウンターにいる職員さんにけげんな表情をされてしまった。


その視線から逃げるように、あたしたちはカウンターの奥側にある地元コーナーを目指した。


そこには地元の出来事や地元の有名人などが乗っている雑誌や本や新聞が並べられている。


「彰、自殺者が出たのがいつ頃か分かる?」


あたしは新聞を一部手に取ってそう聞いた。


「えっと……最初に聞いたのは俺が中学校1年くらいの時だったかな?」


彰は首をひねりながら自分の記憶を引きずり出す。


あたしたちが高校1年生ということは、今から3年ほど前の事だ。


あたしは過去の新聞が保管されている棚へと移動した。


1年分の新聞でも随分と量があり、それを見るだけでため息が漏れた。


だけど、ここで立ちどまっている暇はない。


あたしは地元で有名な新聞を選び、それを1年分棚から取り出した。

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