ケータイ小説 野いちご

予言写真

原因不明

それから会話をしながらダラダラ歩いていると、和夫の家が見えて来た。


小さいけれど立派な庭つきの一軒家だ。


この家の中で和夫が小動物みたいにチョロチョロと動き回っているのかと思うと、なんだか少し可愛く思えた。


渉が率先して玄関のチャイムを押すと、すぐに和夫のお母さんが玄関から出て来た。


和夫と同じ小柄で、童顔なお母さんだ。


この人が人間を1人産んでいるなんて信じられないくらいだ。


「あら、久しぶりね!」


和夫のお母さんはあたしたちを見るなり嬉しそうにほほ笑んだ。


和夫のお母さんに会うのは高校の入学式以来だった。


「お久しぶりです。和夫、大丈夫ですか?」


渉は和夫のお母さんに軽く会釈をしてそう聞いた。


「えぇ。あの子にしては風邪が長引いてるけれど、大丈夫よ」


そう言いながらも、その声はどこか暗い。


和夫の調子はまだ悪いままなんだろうか?

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