ケータイ小説 野いちご

予言写真

写真撮影

良く晴れた春の日だった。


あたしたち8人は丘の上にいた。


ここから街を見おろせば、つい数時間前まで入学式が行われていた立花高校を見おろす事ができた。


今日からあたしたち8人は、あそこの生徒になる。


「ここから先立ち入り禁止かぁ」


秋元愛子(アキモト アイコ)が先ほど来た道を振り返ってそう呟いた。

確かにそう書かれた看板がロープにぶら下がっていた。


あたしたちはそれをまたいでここに来たのだ。


一瞬入っていいものかどうか戸惑ったけれど、その看板がやけに古くて文字もようやく読める程度に原型を留めていただけなので、『今は入ってもいいだろう』という結論に至ってここにいた。


本当に入られたくないのなら、もっと頑丈に柵でもつくればいいのだ。


それをせずに今にも千切れてしまいそうなロープに頼っていると言う事は、さほど重要な立ち入り禁止区域ではないのだろう。

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