「お姉ちゃん」


「なに」


「好き」


「あっそう」


「僕の好きはお姉ちゃんとしての好きじゃないんだよ?」


「ふぅん」


「ちゃんと女の人としてお姉ちゃんが好き」


「ほぉ」


「ねぇ、携帯じゃなくて僕を見てよ」


「うん…」


「お姉ちゃんの、意地悪」






だって、携帯じゃなくてあんたを見たら





誤魔化せなくなるじゃん



この鳴り止まない心臓が。