「ジャジャーンっ!」



「悠李、似合う!」



8月を迎え、膝の傷も完全に治った為、明日にでも海に行こうと愛叶と盛り上がり、水着の試着会。

今日、8月5日は私の誕生日!

それで、愛叶がプレゼントとして、水着を買って来てくれたのだ。

おばさんのバスローブを借り、リビングで水着姿に。

赤いフリンジの付いたホルタービキニ。

パンツは赤と白のマーブルで、サイドにリボンまである。



「ね!どう?」



「去年ので良い」



「……何でぇー!」



観客として参加してた永君に、感想を求めるとまさかの返答。

去年は黒いワンピースみたいな水着で、物足りなかった。

だから、愛叶も私の念願だったビキニをプレゼントしてくれたのに、“去年の”って……。



「あんたも可愛いじゃない!悠李のこの姿を、男たちに見せたくないんでしょ?」



「…………」



「照れないで良い。息子よ!」



「……本当にっ?;;」



「喜んで照れるなよ;;」



嬉し恥ずかしの私に、呆れてる永君。

気にせず隣に座り、腕に絡み付くと、ママたちが大爆笑。

おばさんに至っては、永君の脚をバシバシと叩きながら笑ってる。

…笑われる事、してないんですが;;