「...行ってきます。」


次の日。

目の腫れも引かないままに玄関の扉を閉めた。


「なーつめ!」


そこへちょうど翔太が迎えに来て私の家の前で自転車を止める。


「...おはよ。」


いつも通りにしなきゃって思えば思うほどできないもので

私は俯いたまま翔太の自転車にまたがった。