ケータイ小説 野いちご

見えないなら繋いで

【ホワイトデー×SS】見えないなら繋いで

「真壁くん…あの、ずっと好きでした。これ、受け取ってくださいっ」

二年越しの片思い。卒業まで一ヶ月を切った最後のバレンタイン。
自分の気持ちにけじめをつけたかったから。
フラレても卒業まであと少しだからとダメ元で生まれて初めての告白。

だったはずなのに。

「いいけど」
「え?」
「だから、神月さんとなら付き合ってもいいよ」

決死の覚悟で渡したチョコレートを手のひらで玩びながら彼は言った。

「えっと…」
「それって過去形?付き合うとかそういうことじゃないの?」
「ううん、付き合ってください!」

そんなこんなで初めての彼氏ができました。



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