碧空くんと出会ったのは、中学の頃――。
中二の時初めて同じクラスになって、だけど最初は全く関わりがなかった。
碧空くんは一年生のころからモテるって有名で人気者だったし、対して私は特に目立つわけでもなく、友達もあまりいなくて陰でひっそりと過ごしていたような感じで。
いつも人に囲まれて、キラキラしている彼のことを、どこか遠い世界の住人のように思っていた。
関わることなんてきっとないだろうって。
男の子は苦手だったし、一部の女子に目をつけられていたから、怖くて近寄れなかったし……。
そんな私が碧空くんと話すようになったのは、ある出来事がきっかけだった。
.
*
.