ケータイ小説 野いちご

【完】もう一度、キミのとなりで。

4.ドキドキするのは


『大事にする。絶対。

蛍が俺に初めてくれたプレゼントだから』


そんなふうに言って喜んでくれた。


最初はスクールバッグのチャックに付けていてくれたんだっけ。


だけど、別れたあと、碧空くんのカバンからそれはなくなっていた。


私があげた猫の必勝ストラップ。


サッカーの試合に勝てるようにってプレゼントしたもの。


きっと私の記憶と共に忘れ去られて、どこかへ行ってしまったんだと思っていた。


だけど、こんなところでまた見つけるなんて……。


わりと新しいパスケースに、不似合いなボロボロのストラップ。


どうしてこんなところにまだ付けているの?


わざわざカバンから付け替えたりしたの?


碧空くんは一体、どんなつもりでこれを持ち歩いていたのかな。


猫が好きだから?それともただなんとなく?


気になる……。


だけど、今さら聞くなんてできないよ。



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