「……話って?」


次の日の放課後、私は碧空くんを呼びだした。


あの告白の返事をちゃんとしようと思って。


だってもうずいぶんと待たせてしまっているし、待たせれば待たせるほど、彼のことを振り回しているみたいで心苦しくて。


いつまでも彼の優しさに甘えて、曖昧なままにしておくわけにはいかないと思ったんだ。


「あの、この前の返事を、しようと思って……」


思わず声が震える。


正直これを言い出すのはとても勇気がいった。


考えて考えて決めたはずなのに……。まだ少し迷いがある。


だけど、もう決めたんだ。


碧空くんは私が切り出すと、一瞬ハッとした顔で固まる。


だけどすぐに優しく笑って言った。


「うん。聞かせて」


まっすぐな彼の瞳が私を捉える。


息を吸い込んで、ゆっくりと話し出す。