2日間続いた文化祭も無事終わって、後日私はさっそく碧空くんに借りたタオルとTシャツを返しにいった。
1組の教室を覗いたらちょうど碧空くんがいて、すぐに気が付いて廊下に出てきてくれて。
偶然にも美希ちゃんはそこにいなかったので、なんだかホッとした。
この前あんなことを言われたのもあったし、なんとなく彼女の前で碧空くんと話すのは気まずかったから。
「あの、碧空くんこれ、すごく助かりました。ありがとう。
ちゃんと洗ってアイロンかけたから」
Tシャツの入った紙袋を彼に手渡す。
「おう、サンキュ。って、アイロンまで?」
「うん」
「わー、さすが蛍。マメだなー。感動した」
「そ、そんなことないよっ!」
「わざわざありがとな」