チュンチュン… カーテンの隙間から差し込む光が顔を照らす。 「…ん……陽向さん…」 だれ…私を呼ぶのは… 「陽向さん、起きてください」 優しく私の名前を呼ぶ声に、目を開けた。 そして、私の顔を覗き込む男。 ん?ん?誰、こいつ… 「…誰……」 状況が飲み込めないまま、体を起き上がらせ、辺りを見渡す。 知らないインテリア、知らない匂い、知らない顔…意味が分からない…… 「どこ…」