*** 「あの子、あの子!」 「えっ!? 全然可愛くなくない!?」 桐谷くんの彼女になって早1日。 やっぱり噂は学校中に広まっていた。 数日前までは私も傍観者だったのに この立場になろうとは……… 「桃花、有名人だね??」 「もうやだ!! なんでこんなに、注目浴びなきゃいけないの!」 弥生に愚痴りながら自分の教室へ入るも、 やっぱり痛い程に突き刺さるクラス中の視線。 ………普通でいたかったのに。