ケータイ小説 野いちご

泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。(170~177まで修正)

17年分の期待~空我side。
重かろうと、本気で好きだったんだ。



 あーあ、俺何してんだろ……。



 俺は15階建ての病院の塀の前で、立ちつくしていた。



 塀に書かれた長谷川総合病院という文字を見下ろしながら、俺は考える。


 母親に会いにでも来たというのだろうか。




 あんな母親に会っても、なんの意味も無いのに。



「……はぁ」


 
 ため息を吐いて、俺は空を見上げた。



「くっそ……っ!」





 自分の不甲斐なさと人生に嫌気がさして、無性に涙が溢れ出しそうになる。



 結局俺は何がしたいんだよ……。




 あんなに自分を探して励ましてくれた潤を裏切られたくないからって自分から裏切って、嘔吐とかまだするかもしんないのに必死になって逃げ出して……馬鹿じゃねぇの?



「空我?」




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