ケータイ小説 野いちご

泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。(170~177まで修正)

親友~潤side。
不器用。




「うっ、痛っ!!」


頭に濡れたタオルを押し付けると、あづは抗議するように俺の顔を涙目で睨んで、叫んだ。


「大人しくしろ、暴れてっと治るもんも治んないぞ?」


 傷口が相当痛いのか顔をしかめて涙を流しながら、体をジタバタと動かして暴れるあづを、俺は呆れながら牽制した。

「だっだって、痛ぇし……」

 突然暴れるのをやめたかと思うと、小さな声で、あづは言った。


クク、子供っぽくて幼いな。


 今日は3月10日の土曜日。
でもって、現在時刻は午後の2時半だ。


「痛っ!!」

 俺の家の周りは社会人の家ばかりだからか、人気のないお昼頃だと、あづの痛がる声がやけに大きく外に響いている気がした。


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