「サユ〜!高校行っても、絶対遊ぼうね!」
大好きなカヨちゃんが、泣きながら私を抱きしめる。
カヨちゃんの首にかかったキャンディーのネックレスが、私の首に当たって少しチクチクする。
でも今は、そんなことどうでもいい。
幼稚園からずっと一緒だったカヨちゃんと高校が離れる。
しかもカヨちゃんは、県外の高校に行ってそのまま引っ越してしまうんだから。
もう明日から、「おはようサユ」「おはよカヨちゃん」って、学校でも、通学路でも交わすことがなくなるんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…