夢か幻かオアシスか。


人間 ロボット 鉄の塊か。


春 夏 秋 冬。


朝か昼か夕暮れか。


天井 壁 床なのか。



ああ、もうこれは限界なのである。














『川本!何処に埋まってる!』




「……はい。……ここです」




夢と現実の狭間を右往左往。

僅かに聞こえた声に重くなった己の身体を持ち上げる。




『久留米先生の原稿はどうした!確認終わってるのか』



久留米先生の原稿………。




はっ!


「今日、何日ですか?11日ですか!?」



やばい!締め切りは12日だ。

原稿を取りに行かないと。
その前に、出来てなかったら徹夜させても仕上げてもらわないと。


あー、待って待って。
その前に印刷所に電話して保険かけておいた方がいいかも。
あの先生、納期守らないし。