カーテンの閉まった向こうには、どんな夜空があるのだろう。

そんなことを思うようになったのは、最近のこと。

カーテンを開ける前に目を閉じる。
夢もみない程の、深い眠りに落ちる。



「お、やってるー」

倉庫にコーンを取りに夏菜子と行くと、グラウンドでサッカーをする男子たちが見えた。船川がキーパーをしている。

「合法的に手を使えるからキーパーやってるらしい」

「なにそれ」

「船川ー! ドリブルして!」

夏菜子が大声で言うと、船川含め数人の男子がこちらを見た。
その中に慧斗もいた。