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小学生の頃、友達だと思ってた子がいた。

その子はクラスでも『親なしっ子』っていじめられたり浮きがちだった私に、優しくて親切で。


大好きだったんだ。


でもある日、その子が別の友達と話しているのを聞いてしまった。


『――――ねえ、どうしてあんな子と仲良くするの?』

『だってあの子は親がいない可哀そうな子なんだよ。そういう人には優しくしなさいって、先生も親も言ってるじゃん』





――――可哀そうな子……





友達だと思ってたのに。

彼女にはそうじゃなかった。


私はそっとその子から距離を取った。するとその子は、いつの間にか他の子と同じ『いじめる側』へ行ってしまった。