◇◇◇
小学生の頃、友達だと思ってた子がいた。
その子はクラスでも『親なしっ子』っていじめられたり浮きがちだった私に、優しくて親切で。
大好きだったんだ。
でもある日、その子が別の友達と話しているのを聞いてしまった。
『――――ねえ、どうしてあんな子と仲良くするの?』
『だってあの子は親がいない可哀そうな子なんだよ。そういう人には優しくしなさいって、先生も親も言ってるじゃん』
――――可哀そうな子……
友達だと思ってたのに。
彼女にはそうじゃなかった。
私はそっとその子から距離を取った。するとその子は、いつの間にか他の子と同じ『いじめる側』へ行ってしまった。
小学生の頃、友達だと思ってた子がいた。
その子はクラスでも『親なしっ子』っていじめられたり浮きがちだった私に、優しくて親切で。
大好きだったんだ。
でもある日、その子が別の友達と話しているのを聞いてしまった。
『――――ねえ、どうしてあんな子と仲良くするの?』
『だってあの子は親がいない可哀そうな子なんだよ。そういう人には優しくしなさいって、先生も親も言ってるじゃん』
――――可哀そうな子……
友達だと思ってたのに。
彼女にはそうじゃなかった。
私はそっとその子から距離を取った。するとその子は、いつの間にか他の子と同じ『いじめる側』へ行ってしまった。