ケータイ小説 野いちご

イジワルな副社長に恋してる!

7.心の中

0時32分

(ー 水澤さんの部屋?)
見渡したが、晃はいなかった。
絢香はバスローブだった為、ブランケットを羽織ると、そっと寝室を出て、リビングを覗いた。
(ー いない?)


そっと、ピアノの部屋を開けると、ピアノの音が漏れた。
優しく、少し切ないメロディー。

絢香はそっと部屋に入ると、黙ってソファに膝を抱え座った。
外の緑と月を見ながら、晃の奏でる音楽を聴いていた。

晃は、シャワーを浴びただろう、濡れた髪にバスローブ姿で、電気もつけていなかった。

ただ、月明かりの下、晃は黙って弾き続けた。

切ないメロディーが絢香の心を締め付けた。

(- どれだけ泣いても、この人が消えない。遊ばれていようが、他の人とキスをしようが、意地悪だろうが、あたしは、この人が好きなんだ。)

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