そして、その日の放課後。


彩ちゃんは授業終了と同時に、「じゃあねっ!」と軽く手を上げて、大急ぎでバイトに行ってしまった。



その表情はどことなく嬉しそうで。

バイト楽しいのかな、私も始めてみようかなぁ。


なんて考える私とは対照的に、悠里ちゃんはやっぱり心配そうだった。


学校に残ることを決めた私と悠里ちゃんは早速勉強を始めることに。

「悠里ちゃん、まずは何からやる?」

「うーん・・・テスト範囲広いやつからが良いかなぁ」

「じゃあ・・・古典か数学?」

「数学は気分じゃない!古典!小春のノート見せてっ」