今日も変わらぬ日常。

朝起きて、準備して学校に行って。


ただ、いっちゃんへの想いは日に日に強くなっていく一方だった。


お母さんに頼まれた件もタイミングがなくて、結局まだいっちゃんに言えずじまい。



「おはよ~」

私は溜め息を1つ吐き、教室に入り、友達に挨拶をする。

1番窓側の席には彩ちゃんと悠里ちゃんの姿。


「あ、おはよう小春」

「おはよう」

カバンを自分の席に置き、2人の元に駆け寄る。と。


「あ、あれ?彩ちゃん、なんかいつもと違う・・・?」

悠里ちゃんはいつも通りなんだけど、彩ちゃんはなんというか雰囲気が変わった気がする。

「えへへっ、メイク変えたのっ。良く気付いたね、小春」