あゝ。
朝だ。

毎日、必ず来る朝。
私は、それが、大嫌い。

朝起きたら、自分が生きていて、怜依が死んで、この世にいないことに絶望する。
もう、何年も、毎日、そう思ってる。

「おはよ、秀香ちゃん。」

「あ、おはよう、理優ちゃん。」

浜崎理優。
私の、唯一の友達。

「やっぱ、冬だねー、寒いわ。」

「たしかにねー。」