【真心side】
そして、次の日ふぅちゃんは無事に回復して学校に行けることになった。
もう一日休めば?って言ったんだけど『いつまでもお前に迷惑かけてられねぇからな』とか優しいセリフ言って聞く耳を持ってくれなかった。
でも、それぞれのタイミングで学校に行って教室に入ったのはいい。
そこからが問題だった。
なんとあたしとふぅちゃんの間にありもしない噂が流れていたのだ。
“有村と水沢は付き合ってて部屋の行き来をしている”
いや、部屋の行き来どころか一緒に住んでるんですけどね……。
なんて、言えるわけもなくクラスメイトから聞かれる『ほんとのところはどうなの!?』という質問に『いや、違うから!』と言い張った。
でも……
「ちょっと、真心!どういうこと!?」
「噂ってほんとなの?」
果歩と京香ちゃんだけにはホントのことを話した方が良さそうだ。
この二人にはもう嘘をつき続けるのは嫌だし。
「そのことは放課後詳しく話したい」
「了解」
「じゃあ、この前言ってた私のオススメのカフェに行こう!」
京香ちゃんの提案であたしたちは放課後カフェに向かうことになった。