「「木原さん!誕生日おめでとう」」

「え?」

二人は私が玄関を開けると、山下と川野君が言ってきたので驚いた。

「ありがとう」

この間言ったことを覚えていてくれたんだ。


「木原さん、今日この後暇?」と山下は言って私の腕を掴んできた。

「暇だけど」

「私の家で木原さんの誕生日パーティーしたいんだけどいいよね?」

山下はうるうると瞳を輝かせ私の両手を掴んだ。
「お願いだ」私の方を向いて川野くんも頭を下げ
た。