「新学期のさ、何気に一番酷かったのは翼だよね」


「…………え?」


新学期から三日経ち、今は昼休みとなった


屋上の拠点が雛菊に加わり、白神、プラス一人となり今は皆好きな場所に座っていた


その時に口を開いたのは鸞、プラス一人で炎舞の幹部だ


「だってさ、翼の言葉の後に理事長さん泣いて飛び出したんだよ? いい大人が全校生徒の前で子どもみたいな台詞言ったんだよ」


「……」


『もうお前らなんかに話してやんないからな! バーカ!』


あの後、マイクで泣き叫んで体育館を飛び出した理事長の後、司会をしていた先生と他の先生は固まり、生徒は騒ぎだした


止まらない騒ぎを最後に止めたのは呆れていた星夜だけど


「自業自得ですよ。 あれ、あたし達が実際に聞いた時は一時間は余裕でかかりましたからね」


「まぁ、理事長さんの当時流行った遊びとか同級生のおかしな所とかハッキリ言って興味ないけど」


「……確かその時に鸞はいなかったよね? 何で知ってるの?」


「体育館に行っていないだけで体育館裏で聞いてたんだよ」


親指を立てて鸞は言った