――翌日、昼休み


生徒は、昼食を求めて購買にごった返し、食べる場所を探して行き来していた


そんな中、私は緋麻里と二人でいつしかのベンチで座っている


今回ばかりは二人でいたかった


"友達の意見が聞きたい"


星夜にこの事を伝えると、了承してくれた


因みに、他のメンバーは屋上にいる


「こうして翼ちゃんと二人で過ごすのはなんだか久しぶりですね!」


そういって緋麻里は家から持ってきたサンドイッチを頬張っている


私は「そうね」と言い返し、買ってきたパンを食べようとするけれど、口に入れようとしてやめた


「……どうしました?」


そんな私を見て、緋麻里は心配そうに私を見ていた


「緋麻里は、さ……私が今、星夜の家で生活しているって、塁達に言った?」


私の状況を知っているのは話した緋麻里だけだと思う


だから思いきって聞いてみる事にした


私の質問に緋麻里は首を横に振り、微笑んだ


「言っていません。 安心して下さい、それを知っているのはあたしだけですよ」


その言葉に安堵する