「ん…」






「おはよう、結衣。」






目を覚ますと目の前に優真くんの顔と壁中の私の写真。



…優真くんだけならまだしも、自分の写真がたくさん…目覚めはイマイチ。




「おは…よ」





「結衣、ごめん。手荒な真似して。
でも離れてほしくない。結衣がどこかへ行くのは耐えられない…」




「…優真くん…」





そういって優真くんは手錠が繋いである私の手を握る。





…こうなるかなとはおもってた。


優真くんは少し変わったところがあるし。



愛情が強い。強すぎる故の行為。




「私は離れないよ、優真くん。」





「…結衣、すき…」






そう言って優真くんが私に口付けをする。
優しく、優しく。





彼の唇が震えてるのが分かる。

優真くんも、不安だったのかな。




こうして私をつなぎ止めておくことでしか、安心できないのかな…




ってことは、私はずっとこのまま?




それは…