かなり威力の強い魔法じゃないと壊れないステージが燃えている。


これをやったのは……



「やぁ!久しぶりだね!」



魔人だ。


生徒達は意外にも慌てず、いつでも戦えるように構え、魔法使いは生徒の前に出た。


魔法使いは全部で10人。


それに対し、魔人は30人。


生徒達はあまり役に立たないどころか足で纏いになるだろうから、どう考えてもこっちが不利だ。


魔人のまとめ役と思われる、宿泊研修の時に手紙を渡しに来た魔人が、状況を確認している私を見てにやっと笑った。



「なんで無視するのさ。月見里 楓ちゃん?」



「……お久しぶりです」



「楓ちゃん!?魔人と会ったの!?」



視線が一気に集まる。


絶対こうなることを分かって話しかけてきたよね。


性格悪っ。