プロローグ【1】

??「ハッ、、ハッ、、、ハッ、、、、ハッ、、、、、」

朝の公園。この時間帯は人がいないから、
誰にも邪魔されずに走れる。
空気が澄んでいて、とても気持ちがいい。

??「ふう…今日はこれで終わり、と」

??「お疲れ、瑠璃兄」

瑠璃「このくらいで疲れてたら始まらないぞ、
   理璃松」

理璃「ああ、そうだね」

楽々「ちょっと二人とも!運動後のストレッチ   ちゃんとやらないと!瑠璃兄だって
   この前、足ぶっ壊したでしょうが!」

瑠璃「へいへい」

理璃「あ、そうだ。ポストに、瑠璃兄宛で手紙
   が届いてたよ」

理璃松がジャージのポケットからだしたのは、
エアメール。
外国からなんて、誰からなんだろう…?

瑠璃「じゃあ、読むぞ。おっ、日本語で書いて   ある」
┌───────────────────┐
  Dear. 松葉 瑠璃松様

  瑠璃松様、あなたをイタリアにご招待 
  致します。
  もちろん、ご兄妹もご一緒にどうぞ。
  では、一週間後に赤塚空港にてお待ち
  しております。
  詳しい内容は、空港でお話しします。
          From. family Matsuno
└───────────────────┘
瑠璃「…は?」

理璃「瑠璃兄、イタリアなんかに知り合い
   いるの?」

瑠璃「…多分、いない…と思う。というか
   いたとしても覚えてねーよ」

楽々「マツノファミリーって…これ…」

瑠璃「…?」

理璃「ん? なに楽々松。思い当たる節でも…」

瑠璃「…?」

楽々「これだよこれ!“松野”だってば!」

瑠璃「あーーーっ!思い出したぁ!これって
   うちの高校の“伝説の六つ子”だ!」

理璃「ファミリー?」

楽々「マフィア?『それだ!』へ?」

瑠璃「あ、やべっ!学校遅れるぞ
   お前らぁ!!!」

二人「待って(よ)瑠璃兄!!」