────結局、昨日からの雨は今日も振り続いている。

片肘をついて私は教室の窓から外を眺めていた。


あれから小坂くんは断る私を家まで送ってくれたんだ。


彼のこと誤解してたかも。


ぶっきらぼうで意地悪なときもあるけど、
ほんとはとっても優しい人なんだって。



私のこといっぱい見ててくれたんだ。
そのことが嬉しくて胸が熱くなる。





「これありがと」


不意にかけられた声で我に返る。