「 ハル!」



俺が寝ていると、頭の上から声が聞こえた。



だか、その声を無視して目を瞑った。



「 ハル! 」



今度はおでこを叩かれた。



「いっ…」



流石に起きて、目を開ける。



「 なに…?」



目を開けると太陽で眩しかった。



それを隠すように女の子の顔が視界に入ってきた。



「何じゃないよ!ばか!」



ほっぺを膨らませて怒った女の子は俺の視界から消えた。



そのせいで太陽の光がもろ当たり眩しくなった。



ムクっと寝ていた身体を起こし、消えた女の子を探す。



女の子は俺に背を向けて、少し離れた所に座っていた。