「私、好きな人できた。」

私は内田陽莉(うちだひまり)。高校2年生。バスケ部に入ってるから髪の毛はショートヘア、まぁ背は低いんだけどね。
元気だけが取り柄です。


今は5月中旬、教室でお昼ご飯を食べるている。


「え!? ついに陽莉にも好きな人できたか!」


そう言ったのは同じクラスで私の親友、白谷那歩(しらたになほ)。

那歩ちゃんはバスケ部でマネジャー。性格はなんだか私と似てる。だけど意外と繊細だったり…。
そして高1の時から一つ上のバスケ部の矢野晴哉(やのはるや)先輩に片想いしてる。
まぁ私的に両想いだと思うんだけど…。


「で、その好きな人はどんな人??」


那歩ちゃんは目を輝かせながら聞いてきた。


「それがさー、すっごく冷たい。」

「えっ!?」


キラキラしてた目は一気に大きくなった。