「今日もうめぇなぁ」

「コンビニの弁当とは比べ物になんねぇ」

目の前に並んだご飯を噛み締めるように食べるのは、強面の男たち。

その食べっぷりは見ていて気持ちがよくなるくらいで、料理を作る方にも力が入る。

初めは驚いたこんな朝の一時も最早日常と化していて、当たり前のように感じてしまう。

あの日、お坊っちゃまに売られ、ここの主人に買われてから月日は流れ、暦では6月に入った今日。

ここでの生活にもすっかり慣れてしまった。

あれから奏多さんと暁くんは2人同時にいなくなることは結構あって、その度に森末さんたち先輩さんが手伝ってくれるようになった。

そのお陰か、先輩さんたちまで家事スキルが向上しているこの頃です。