高校2年になってもう10月も過ぎた。 クラスのことも人間関係のこともだいぶ見えてきた。 そんな私の位置はいわゆる『どこにも属さない人』 皆の輪の外から眺めていた。 この事件は私の人生をまるまる180度変え得しまう。そうとも言えるほどの事件だった。 『誰もお前たちに期待なんかきてねーよ』 『期待してるから。』 ほら、人間なんてすぐに手のひら返しだ。