「明日やな...」
本番前日になった今日、私はショウと二人いた。
正確にはみんな帰った後だ。ショウも私と同じで帰れないらしい。
気まずい空気が私達の間に流れていた。
「そうやな...」
私は空を眺めながらそう答えた。
「ユキは怖くねぇの?明日。」
ショウの真っ直ぐな目が私を捉える。
私にはその真っ直ぐな目を真っ直ぐに見る勇気はない。
ショウの目は揺るぎがなくまっすぐて、
だけどどこか少し濁っているようにも感じられた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…