それから5分後にみんなが上がった

「姫ちゃん?どうしたのぉ?」

「何かあったのか?」

みんながとても心配した顔でこちらを見ていた

『美幸が夏樹を見つけてしまって私…黙っていたことにみゆきが気付いて傷つけてしまったの』


「えっ!」

『私大切な友達を傷つけてしまったの…泣』

ポロポロと涙が出てくる。
美幸はもっと傷ついてるはずなのに…
雨が降っているのに外に出ることを止めることもできなかった


「姫ちゃん泣かないで」

花蓮は私の涙をハンカチでふき取ってくれた

「姫ちゃんは今何がしたいんだ?」

爽他が真剣な顔で私を見た

『私は過去に戻りたい』

「過去は悔やんだって仕方ない俺たちだって黙っていたことは事実だ。姫だけじゃない。これはみんなの責任だ」

爽他…

『でも…私は美幸が今一番してほしいことがわからない』

「姫ちゃんはみゆきちゃんと昔からいたから今一番何をしたらいいのかわかるはずだよぉみゆきちゃんが今何をして欲しいのか。よく考えたらわかるはずだよぉ」

美幸が今一番してほしいこと…

『みんなみゆきを探しましょう。多分探しに来てほしいはず…相談に乗ってほしいはず。』

口ではあぁいっていたけれど心では思ってないはず

「オッケー!探しに行こうぜ!」

『えぇ。先に見つけた人がロビーに連れてきて
後連絡も忘れないで』

そうしてみんなで探し始めた



待ってて美幸いつも励ましてもらっているもの
今度は私の番よ