2016年4月12日。なんで、こんなにも退屈な毎日なのか。ため息が出るほどつまらない毎日だった。中学生になって、クラスが変わったら、驚くほどつまらない教室になってしまった。小6のときはあんなに楽しかったのに。

「六花~、テストどうだった?」そう、話しかけてきたのは、松永花菜。頭もよくて、足も速くて6年の頃からモテモテで。脚が太くて、運動神経も悪い私には、とても釣り合わない。でも、一緒にいて楽しい、特別な友達。
「もう、最悪、、、」テストの結果に自信がなかった私は、こう答えた。
「私も~、」
「え、嘘でしょ。花菜ちゃんは頭いいじゃん。」
「あっりがと~☆」こんな感じのやり取りが続いてあっという間に放課後になった。花菜は、他の子と毎日帰っていて、私では親友になれないのか…と、自分に自信がなくなってしまうことが何回かあった。でも、こんなこと言えるはずがなかった…だって、この事だって自分に自信が持ててなかったから。
翌日。LINEを始めたという、クラスの男子、琴崎翼くんをLINEに追加した。学校ではクールで1度も話したことがなかったけれど、LINEでは、明るく、面白い人になっていて、割と話しやすかった。花菜ちゃんのことがあって、気持ちが暗くなっていて、翼くんとのLINEでの会話はそんな私にとっての唯一の居場所となった。